ふと鏡を覗いた時に目にうつる、顔のシミ。
真っ白な何もない肌に憧れているのに、できてしまう憎きあいつ。
シミは、一度できると消すことがとても難しいため、予防がとても大切になります。
多くの女性は、シミ対策として、日焼け止めを塗るなどしているはず。
でも、シミってそもそもどんなもので、なぜできるのか?
本当にその予防法があっているのか?
シミについて、今一度学ぶことで、正しいケアをしていきましょう。
目次
シミとはなにか
そもそも、シミってなんでしょう?
シミというと、皮膚にできる茶色や黒色の斑点のこと。
この斑点の中で、アザや皮膚ガンなど、特殊な病気を除いたものが、一般的に「シミ」と呼ばれるものです。
「シミ」と一言で言っても、医学的にはいろいろな種類があり、それぞれの種類によってケアの方法は異なります。
自分の「シミ」と思っているものが、なんというシミの種類かわかりますか?
もしかしたら、思っていたのとは違うシミで、ケアの方法も間違えているかもしれません。
以下、シミについて、その種類と原因を詳しく説明していきます。
シミの種類と特徴。出来てしまった時の治し方。
老人性色素斑(日光黒子)(にっこうこくし)
老人性色素斑は40代以降の方によく見られるシミの一種です。
名前の通り、老化が原因で出てくるもので、紫外線を浴び続けていると発症しやすく、ごく一般的に「シミ」という時には、老人性色素斑をさします。
できやすい部分は、鎖骨の高い部分や頬全体。
また、手の甲など、顔以外の体にもできます。
繰り返し紫外線を受けると、肌の基底層にあるメラノサイトが活発化してメラニン色素を多量に作り出し、メラノサイトの数が増えていきます。
そして、表皮や角質層が厚くなっていき、老人性色素斑ができます。
老人性色素斑ができてしまった段階では、すでに皮膚の構造自体が変わってしまっているため、美白化粧品は効きません。
美白化粧品というのは、メラノサイトがメラニン色素をつくる作業を邪魔し、メラニン色素の量を減らすように働きかけるものであり、厚くなってしまった表皮を元に戻す力はないからです。
ですので、出来てしまった老人性色素斑を消すためには、レーザー治療が必要になります。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
脂漏性角化症は、皮膚の老化によって出来る良性腫瘍の一種です。
老人性色素斑と同様に紫外線や老化によりおきますが、さらに角質層の肥厚が進み、表面からはイボ状に見えますので、一般的には「イボ」呼ばれています。
頬骨の高い部分、こめかみ、頬などに発症し、体にもできます。
こちらも、皮膚の変化が起きた後なので、美白化粧品は効きません。
なくすためには、レーザーが有効です。
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着は、ニキビや傷などで肌に炎症が起こった後、色素沈着として残るシミです。
医療機関で治療を受けた後に発生することもあります。
ほっておいても年月とともに薄くなることも多いですが、上から日焼けをすると消えにくくなります。
除去したい場合は、ピーリングが最も効果的です。
雀卵斑(そばかす)
雀卵斑(そばかす)は思春期の頃に良く見られるシミの一種です。
原因は遺伝とされ、日本人より欧米人に多い傾向があります。
色白の人に多く、鼻を中心に、頬骨のあたりに散らばったようにできます。
そばかすには美白化粧品も有効ですが、早く治すためには、レーザー治療が最適です。
ただし、レーザー治療をしても再発することもあります。
花弁状色素斑(かべんじょうしきそはん)
花弁状色素斑は、紫外線により花弁状のシミが出来るという特徴があります。
色白の方が海やプールなどで強い紫外線を浴びると出来やすいです。
発症部位は、背中、胸、肩です。
美白系の医薬品が効果がありますが、レーザー治療も適しています。
肝斑(かんぱん)
肝斑は、顔の頬骨付近に左右対称のシミが出来るという特徴があります。
30代40代の方に多く見られますが、高齢者の方では殆ど見られません。
女性ホルモンのバランスの乱れが原因で、太い筆でさっと塗ったように肌が黒くなります。
出来やすいのは、妊娠中、ピル内服中、更年期などです。
一時、肝斑という言葉がCMで有名になりましたが、ほとんどの女性のシミは老人性色素斑で、肝斑であることは少ないようです。
肝斑の治療には、トラネキサム酸という飲み薬や漢方薬の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が有効です。
シミの予防の為に!必須なのは紫外線対策

シミが残ってしまうと実年齢より老けて見られてしまいます。上述したように、多くのシミで紫外線が原因となっており、若い頃から浴び続けるとダメージが蓄積されていきます。
ダメージが蓄積された結果、シミが出来やすい肌となってしまいます。
さらに紫外線の浴びすぎは悪性腫瘍のリスクが高まります。
皮膚に出来る悪性腫瘍には基底細胞がん、有棘細胞がん、メラノーマなどの種類があります。
このうち日本人に多いのが基底細胞がんです。
悪性度は低いものの、次第に大きくなっていきます。
見た目の美しさのためだけでなく、健康の為にも、なるべく若い頃から紫外線対策を行いましょう。
シミ対策の方法1:紫外線対策の方法
紫外線対策には日焼け止めを使用するという方法があります。
日焼け止めには紫外線を反射する成分、紫外線を吸収する成分と大まかに分けて2種類あります。
日焼けしたくない肌に塗布して使用します。
日焼け止めではSPFやPAで紫外線の防御性能を分かりやすくしています。
SPFはUVBという波長の紫外線の防御性能を表しています。SPF50の日焼け止めは紫外線を浴びてから日焼けが始まるまでの時間を50倍遅らせることが可能です。20分で日焼けが始まる人の場合、1,000分遅れるということです。
PAはUVAの防御性能を表しており、++++,+++,++,+と4種類あります。+の数が多いほど防御性能が高いです。
ただし、防御性能が高くなるほど、肌への負担も増すために、いつも強い日焼け止めを使うのではなく、外出時間や日差しを受ける時間の長さに合った日焼け止めを選んでくださいね。
シミ対策の方法2:ピーリングの種類と方法
紫外線対策を行ってもシミが残ってしまったという時に、改善が期待出来るのがピーリングです。
肌のターンオーバーが遅れてくると古い角質が肌表面に溜まりやすくなります。化粧水や美容液を使用しても、古い角質に阻まれて浸透しにくくなります。
溜まった古い角質を落とし、肌のターンオーバー正常化を狙うというのがピーリングです。
ピーリングには、自宅で行うピーリングの他、美容皮膚科などクリニックで受けられるピーリングがあります。
自宅で行うピーリングではピーリング剤を使用するのが一般的です。ピーリング剤を使用するものをケミカルピーリングと言います。
クリニックで受けられるものにはケミカルピーリングの他、レーザーピーリングやダイヤモンドピーリングなどがあります。
ピーリングの方法
自宅でピーリングを行いたい時はピーリング剤の購入が必要です。
ピーリング剤は大まか分けてAHAとBHAの2種類があります。
このうちAHAはりんご酸やクエン酸などを使用しているため、肌への負担が少ないというメリットがあります。
洗顔は朝に行うという人が多いですが、ピーリングは夜行うのが基本です。
清潔な肌にピーリング剤を塗布し、2分から3分ほど待ちます。ピーリング剤の濃度などにより、待ち時間が異なるために事前に良く確認して下さい。
ピーリングを行うと古い角質が除去されるため、乾燥しやすくなります。そのため乾燥しないうちに保湿ケアを行います。
肌への刺激が強いピーリングを頻繁に行うのはNGです。1週間に1度、多くても3日に1度の頻度で行うと良いです。
ピーリング剤はいろいろありますが、Bijo-yellでは「薬用リメンバーリンクスホワイトジェル」をお勧めしています。
シミ対策の方法3:美白化粧品とはなに?

シミ予防の効果が期待出来るのが美白化粧品です。
美白化粧品はその名の通り、美白が期待出来る成分を配合しています。美白が期待出来る成分のうち、特に注目されているのがビタミンC誘導体です。
ビタミンCにはシミを薄くする作用、メラニン色素の生成を抑える作用がありますが、通常のビタミンCでは不安定で壊れやすいです。さらに浸透しにくいというデメリットがありました。
ビタミンC誘導体は安定している上に、浸透しやすいというメリットを持っています。
最近では100倍浸透型ビタミンC誘導体APPSという成分まで開発されています。
美白化粧品は、それぞれのお肌タイプによりオススメが違います。
当サイトにてご紹介しますので、参考にしてくださいね。
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